Quality Life * Wood Lures *

■ Storm Cruiser (ストームクルーザー)

COLOR : ワカサギ(ギズモ別注カラー)
COLOR : ワカサギ(ギズモ別注カラー)

■SIZE 約10cm

(pera in 約12.5cm)

■WEIGHT 28g ±

■PRICE

¥10,000+tax~

 

※カラーは写真の写り具合により実物と多少異なる場合がございます。

1.ハチローサラマンダー

2.ブラックアマゴ

3.トーマン

4.レッドヘッド

5.スズメ

6.RSG(レッドスポテッドグルーパー)

7.ワカサギ(ギズモ別注カラー)

8.ソイル・ローガン(ロボット別注カラー)

9.ホワイトコーチ(ヘッドハンターズ別注カラー)

 

  バズベイトは昔から自分の中で特別なルアーでした。決してどんなポイントどんな状況でも使えるいわゆる釣りやすいルアーではないけれど、ハマったときの爆発力は他のルアーにはないパワーがあり非常に興奮度が高い魅力的なルアーです。しかしながら大きなペラが空気抵抗となり飛距離が出にくかったり、動き出しが悪かったりとなかなかにストレスも多いこのルアーをテーマに今回フローティングバズとして作るにあたり、そのストレスになる部分に徹底的に向き合い設計しました。特にオリジナルペラは回転力も去ることながら形状やサウンド、使用感にもこだわり試行錯誤しましたので、きっと楽しんで頂けると思います。

 

~ストームクルーザーのこだわったトコロ~

 

 1.リベット3種

適材適所で素材の違うリベットを3種使いました。特に素材に選びにこだわった箇所はペラの軸が当たる部分のリベットです。回転力と耐久性を保つことで長く使って頂けるよう配置しました。

 

2.アルミパイプを軸にした独自形状ペラ

バズペラの様な金属干渉音と水を攪拌する音と動き出しの良さを両立させることを目的に設計したことで、デッドスローでも扱えるだけのスムースな回転力を得ることができました。

固定インライン式はその回転力とセンターがしっかりしていることで、飛行姿勢が安定し失速少なくキャスティングできます。

また、多くのバズは左右どちらかに曲がって泳いでしまいますが、回転方向に対して羽の形状を工夫することで出来るだけ直線で引けるようにしました。ボートの進行方向がどちらでも扱いやすくしたかったからです。

 

3.アルミペラのロウ付け

回転力を上げる為出来るだけ薄いペラにしたことでの強度不足を補ってます。またロウ付けなしでは実現出来なかったデザインです。素材自体のロウ付け難易度が高いのに加え薄い材料はさらに難しく請け負ってくれる業者さんもなく自前でやる羽目になりました。かなり苦労することは目に見えていましたがそれでも実現したかったペラデザインでした。

 

4.ペラ片翼に曲げ加工

シャラシャラ音の中にポロポロ音が交ざるように少し曲げを入れてます。個人差あると思いますが使っていて心地良いと感じる音を目指しました。曲げを強めるとポロポロ音が強調されますが、引き抵抗が大きくなり釣りのテンポが落ちるので今回は却下しました。ペンチでクイっと曲げを強めてチューニングしても面白いです。ちなみにどの音でも魚は反応してくれました。

 

5.カップ形状の口

ストレートやV字、R等色々試し、そんなに大差はありませんでしたが、動き出しの際カップ状が水をとらえて姿勢が強制的によくなりほんのわずかですが結果的に動き出しの良さや早巻きの安定に繋がっているようだったので採用しました。一見首振りの為と思う形状ですが、ボディバランス的にどんな口形状でも首振りします。

 

6.後方重心

可能な限り後方重心にして浮上しやすさと動き出しの良さを狙ってます。またキャスタビリティの良さにも一役かっています。完全後方が1番浮上しやすいものの、あるスピードからペラの回転に負けてボディも回ろうとしてしまうので、ベストの位置を探すのに苦労しました。タングステンウエイトで底重心です。首振り時の安定姿勢にも繋がってます。

 

7.マテリアル/アユース材

強度と耐水性から自分はヒノキ材を好んでよく使うのですが、今回はフロントにこれだけ大きなペラを背負った上で浮上しやすいバランスを取るには後方に重いウエイトを入れる必要があり、浮力確保の為アユース材を選択しました。万が一浸水してしまうと縦に大きく割れやすい木材なので、下処理を念入りにしてあります。

 

 

こんな感じで試行錯誤を繰り返しバズベイトのストレスになる部分を排除しながら、自分の考えるベストを目指しました。使う上で少しでも参考になれば幸いです。

欲を言えばペラのロウ付けだけでなく、アルマイト加工も自前でやってみたかったのですが、それはまたの機会に…

 

 

2023.3~4 リリース

 

 

ペラ調整方法

回転が悪い場合考えられること↓

 

1.ヒートンが曲がっている→ボディに対してまっすぐになるように曲げ調整して下さい(写真1.2参照)

 

2.羽が曲がっていしまっている→なめらかな曲線八の字型の元の状態になるように曲げて下さい。また左右均等な曲げ具合になるように調整して下さい(写真1~3参照)

注意・急角度で曲げと戻しを繰り返すと金属疲労で折れていしまいます

 

3.ペラの遊びがない→ヒートンが回ってしまい締まりすぎている場合はヒートンを緩めやや間隔があくように調整して下さい

 

3.羽の角度が悪い→ボディに対してやや角度がつくように手でねじって調整して下さい(写真3参照)

 

3.新品の場合はバリがあり引っかかりになっている場合もございますが、使い続けることでバリが取れ、より回転するようになります。強制的にバリをとる方法はヒートンを外し2mmのキリでアルミパイプにゆっくりとまわしながら通したり(テーパーのキリだとやり易い)、扇風機等の風に数分間あててペラを回し続け取り除くの方法などもございます。

 

極々まれにアルミパイプの中にゴミが詰まってしまう場合がありますので、上記調整でも回転が悪い場合は一度ヒートンを抜きゴミを取り除いてから再度取り付けてください。

一度外した場合は防水性が低下しますのでヒートン穴に少量接着剤を流し入れてから再度取り付けてください。接着剤つけすぎ注意

 

写真1

写真2

写真3

 

 

 

ご自身で調整が難しい場合や、修理等も含めご対応させて頂きますのでお気軽にご連絡、ご相談ください。